「弱視少女と最凶ヤンキーの感動的な恋物語:バスに乗る勇気を描いた漫画が話題に!」

admin2025-03-12  25

頑張ってバスに乗ったものの反対方向だった弱視の「赤座ユキコ」
頑張ってバスに乗ったものの反対方向だった弱視の「赤座ユキコ」 / (C)Uoyama 2025

エンターテインメントの世界では、漫画の映像化やドラマのコミカライズがますます普及しています。そんな中、注目すべき作品が、漫画家・うおやまさんによる『ヤンキー君と白杖ガール』です。この作品は、最恐のヤンキーと盲学校に通う弱視の女子のラブコメディで、2021年には日本テレビ系でドラマ化もされ、話題を呼びました。

最近、X(旧Twitter)に投稿されたエピソード『弱視の白杖ガールがスマホを使って好きな人に会いにいく話』が4000件以上の「いいね」を集め、多くのファンの心をつかんでいます。そこで、作者のうおやまさんに作品を生み出した背景や、お気に入りのシーンについて伺いました。

■バスに乗るための奮闘シーンが感動を呼ぶ!
『弱視の白杖ガールがスマホを使って好きな人に会いにいく話』(1/29)
『弱視の白杖ガールがスマホを使って好きな人に会いにいく話』(1/29)

主人公の赤座ユキコは、盲学校の2年生で16歳。彼女は、ヤンキーの黒川森生に心を寄せるようになります。しかし、ある日、黒川からの連絡がなく、もどかしい思いを抱えます。そんな中、黒川の家が近くにあることを思い出し、ルーペとスマートフォンを駆使してバスのルートを調べることに。

自問自答しながら最寄りのバス停に向かうユキコの姿に、多くの読者が共感し、「心から応援したくなる」「周囲の人々の優しさが心温まる」といった声が寄せられています。

■障害に対する偏見をなくすためのメッセージ
『弱視の白杖ガールがスマホを使って好きな人に会いにいく話』(11/29)
『弱視の白杖ガールがスマホを使って好きな人に会いにいく話』(11/29)

うおやまさんは、視覚障害者の親を持つ経験から、社会の中で「見えない/見えにくい人々の存在が考慮されていない」と感じていたといいます。この作品を通じて、視覚障害についての理解を深めてもらいたいという思いを抱き、描き始めたとのことです。

特に、ユキコがスマートフォンを使うシーンにこだわり、「白杖を持っているからといってスマホを使えないわけではない」といったメッセージを伝えています。ユキコが一人でバスに乗る姿を描くことで、障害者に対する固定観念を打破しようとしています。

また、作品内でユキコが語るモノローグが特に印象的で、「私は人より難しいこともあるけれど、黒川にしてあげられることはまだたくさんあるのかな」というセリフが、困難を乗り越える力を与えてくれます。

■未来に向けた展望とメッセージ
『ヤンキー君と白杖ガール』は数年前に完結していますが、現在も多くの新しい読者が作品に触れています。うおやまさんは「視覚障害について知らない人々にこの漫画を通じて理解を深めてもらいたい」と語り、さらに「生きづらさを感じている方々にも届いてほしい」との願いを表明しています。

最後に、うおやまさんからのメッセージとして、「『ヤンキー君と白杖ガール』は全8巻が発売中ですので、ぜひお手に取っていただければ嬉しいです」と語っています。