
MBSの「よんチャンTV」が12日に放送した内容によると、同日に実施された大阪府の公立高校入試(一般選抜)で、全日制128校のうち半数以上で倍率が1倍を下回り、定員割れの懸念が浮上しています。これは、大阪府が推進する高校授業料の無償化政策が影響し、私立高校への進学希望者が増加しているためと考えられています。
教育アドバイザーである清水章弘氏(37)は、今回の入試倍率が過去最低になったことについて、教育界に波紋を呼んでいると指摘。「競争や統廃合が進むことは好ましいことであり、大阪の高校の数は過剰である」と述べています。彼は「人口減少が進む中、適切な学校数や定員に調整しないと、今後の教育維持が難しくなる」とし、この流れは正しい方向であると評価しました。
さらに清水氏は、公立と私立の競争が健全に行われるためには、(1)予算、(2)施設、(3)教育内容の3つの条件を整える必要があると提言。「府や国が一定の基準を設けないと、公平な競争は難しい」と警鐘を鳴らしました。また、授業料無償化に伴う公立学校教員の負担増加や教員不足の懸念にも言及し、今後の教育現場への影響を心配している様子がうかがえました。
清水氏は東京大学在学中に学習塾を設立し、現在は京都に居住。妻は京都大学卒業のヴァイオリニストであり、ABCテレビの「探偵!ナイトスクープ」の3代目秘書としても知られています。彼の発言は、今後の大阪府の教育政策における重要な示唆を提供しています。