宝塚歌劇団雪組の新トップスター、朝美絢（あさみ・じゅん）とトップ娘役、夢白あやが待望の本拠地お披露目公演「ROBIN THE HERO／オーヴァチュア！」を12日に兵庫・宝塚大劇場でスタートさせた。この公演は4月13日まで続く予定で、多くのファンが詰めかけた。
朝美は2009年に95期生として宝塚に入団し、昨年10月には彩風咲奈（あやかぜ・さきな）の後を受けてトップに就任。彼女の歌唱力と演技力は高く評価されており、特に昨年のミュージカル「愛の不時着」で夢白と共演した際には、新たなコンビの魅力が注目された。夢白も22年12月からトップ娘役として活躍し、二人の初めての大劇場公演に期待が集まる。
今回のミュージカル「ROBIN−」は、12世紀のイングランドを舞台にしている。朝美は、ノッティンガムの貴族ロビン・ロクスレイ（ロビン・フッド）役を演じ、夢白はイングランド王家の姫マリアン・メイデンを演じる。物語は、ロビンが不当に投獄され、王家の血を引くマリアンとの愛が引き裂かれるところから始まる。ロビンは仲間と共に立ち上がり、悪政を敷くノッティンガムの長官に立ち向かう姿が描かれる。
この作品は、ロビン・フッドの伝説を基にしながらも、朝美と夢白の新たな解釈を加えたロマンティックな演出が特徴で、観客を魅了すること間違いない。専門家は「彼らの演技は、観客に深い感動を与えるだろう」と期待を寄せている。宝塚の舞台は常に新しい才能を発掘し続けており、朝美と夢白のコンビがどのような化学反応を生むのか、今後の展開が楽しみである。
