宝塚歌劇団の雪組トップスター、朝美絢（あさみ・じゅん）による大劇場初披露公演「ROBIN THE HERO」と「オーヴァチュア！」が、12日に兵庫県の宝塚大劇場で華々しく幕を開けた。
「ROBIN THE HERO」は、12世紀のイングランドを舞台にしたロビン・フッドの伝説を新たな視点で描いた壮大な作品である。主人公のロビン・フッドが、トップ娘役の夢白あや（ゆめしろ・あや）演じる姫マリアンとの軽快なロマンティックコメディを織り交ぜながら、観客を魅了した。特に、魔法による“男女入れ替わり”のシーンはユーモアに溢れ、場内からは笑い声が絶えなかった。
朝美は、95期のスターたちと共に輝かしいキャリアを歩んできた実力派であり、今回の公演では新たに雪組に加わった元星組の瀬央ゆりあ（せお・ゆりあ）が、敵役のガイを見事に演じている。彼の存在感は、作品に緊張感を与え、観客を引き込む要素となった。
「オーヴァチュア！」というショーのパレードでは、朝美が背負った華やかな羽根飾りが舞台を彩り、満員の客席からは大きな拍手が送られた。公演に訪れたファンは、「朝美の圧巻のパフォーマンスに感動した」と口々に語り、彼女のトップスターとしての存在感に改めて魅了された様子だった。
専門家の見解によると、宝塚歌劇の公演はただのエンターテインメントに留まらず、文化的な価値を持つ芸術作品である。今回の公演も、その新たな試みと演技力で、多くの観客に感動を与え、宝塚の伝統を次世代へと繋ぐ役割を果たしていると言えるだろう。
今後の公演スケジュールやチケット情報は、公式サイトで確認できる。この機会に、宝塚の魅力をぜひ直接体験してほしい。
