元宝塚月組の男役スター、旺なつきが、3月に新宿サンモールにて劇団NLTのミュージカル「O.G.2 -歌って、生きて-」に出演することが決定した。この公演は、阿知波悟美との共演となり、5日から9日までの期間にわたって行われる。舞台は閉店が迫るキャバレーの楽屋を背景に、SNSを通じて奇跡を巻き起こした売れない歌手の物語を描いた前作「O.G.」(2016年初演)の続編となっている。
旺は、「各地での上演を経て、前作は全国制覇を果たしました。この続編では、あの二人がどのような運命を辿るのか、阿知波さんとの息の合った掛け合いを楽しみにしていてほしい」と語り、観客に新たな感動を届けることを約束した。
宝塚歌劇団時代には新人公演の主演を務め、その才能を発揮した旺は、在籍8年で退団を決意。彼女は「結婚を視野に入れた卒業でしたが、状況が変わりました。しかし舞台を離れたことで、改めて舞台への愛情を感じました」と振り返る。特に彼女が在籍していた月組は、トップスターの大地真央をはじめ、剣幸や涼風真世といった歴史的な名優たちが揃った時期であった。
旺は、その時の経験について、「最高の先輩方に恵まれ、厳しさと温かさの中で成長を促されました。油断すれば置いてきぼりにされるような環境で、常に自分を超えていくことが求められました」と語り、その教えは今も彼女の心に根付いている。「昨日の自分を超えろ」「一番のライバルは自分」という信念を持ち続けている。
彼女は岡山県倉敷市で育ち、家族の影響も大きかった。父・室山多香史さんは、吉永小百合の名曲「この夕空の下に」を手掛けた作詞家であり、兄・室山哲也氏は元NHK解説主幹として知られる。旺は「兄はいつも正確な感想をくれる。今回の舞台も観に来てくれるんですよ」と笑顔を見せ、家族のサポートに感謝の気持ちを表現した。
このように、旺なつきは舞台への情熱を新たにし、観客に感動を与えるべく次のステージに立ち上がる。彼女の活躍に注目が集まる中、舞台「O.G.2」の成功が期待されている。